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現代音楽に通じた気鋭のピアニスト、ディエゴ・ペトレッラが読み解くメトネルの構築美。
ピアノ・ソナタ集第1巻では、多楽章制から単一楽章への変遷をたどる、初期~中期ピアノ・ソナタを集成!
モスクワに生まれ、セルゲイ・タネーエフの下で学んだニコライ・メトネルは、師から「ソナタ形式と共に生まれた」と評されるほど、対位法と形式への強い志向を持っていました。本作は、彼のソナタ作曲家としての初期から中期にかけての展開をたどる第1巻にあたります。
メトネルにとって初の主要な出版作品となった「ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.5」は、彼には珍しい4楽章構成をとっており、第1楽章の第2主題には後にメトネルの妻となるアンナ・ブラテンスカヤ(当時は兄エミールの妻)の面影が投影されていると、メトネル家で語り継がれています。続く「ソナタ・トリアーデ(ソナタ三部作) Op.11」は、アンナの兄アンドレイの追憶に捧げられた三連画構造の作品です。第2曲の「ソナタ=エレジー」では、「怒りの日(Dies irae)」への暗示が密かに組み込まれており、死の記憶を内面化して表現しています。最後に収録された「ピアノ・ソナタ ト短調 Op.22」は、ゲオルギー・カトワールに捧げられており 、多楽章制から離れ、単一楽章の枠組みの中で主題が変容しながら連続的に成長していく構造を持っています。
演奏するディエゴ・ペトレッラは、フルクサス運動などの近現代音楽を専門とするバックグラウンドを持っており、メトネルの複雑なポリフォニーや重厚な構築性を浮き彫りにします。
東京エムプラス
品番:C01193
レーベル:Da Vinci Classics
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2026年05月31日
《曲目》
ニコライ・メトネル(1880-1951):
ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.5
ソナタ・トリアーデ Op.11
・ソナタ 変イ長調
・ソナタ ニ短調 《ソナタ=エレジー》
・ソナタ ハ長調
ピアノ・ソナタ ト短調 Op.22
《演奏》
ディエゴ・ペトレッラ(ピアノ/スタインウェイD)
《録音》
2015年5月、Sala Musicale Giardino(イタリア、クレマ)
Medtner: Piano Sonatas Vol.1/Diego Petrella
Barcode: 0746160920351