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※利用可能期間:2026年5月11日(月)23:59まで
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イリヤ・ヤシンとヤナ・バティナが提示する「創造的批評」としてのアレンジ集。
ラヴェル、グリーグ、ガーシュウィンの傑作から隠された本質をチェロで引き出す意欲作。
単なる楽器の置き換えではなく、原曲の隠された本質を浮き彫りにする「創造的批評」としてのトランスクリプションをテーマにした、チェロとピアノのためのアレンジ作品集。
ラヴェルの「ヴァイオリンソナタ第1番(遺作)」は、新たに発見された自筆譜により、実際には未完成ソナタの第1楽章であることが判明している作品です。フォーレの影響を感じさせる叙情的な旋律を本来のヴァイオリンからチェロの中低音域に移すことで、より内省的で密度の濃い表現を与えています。続く「カディッシュ」では、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)での詠唱を模した祈りの世界をチェロへ移し替え、低音域による沈黙のレチタティーヴォと高音域への飛躍によって、儀式と世俗的な追憶の曖昧さを表現しています。
グリーグの「ヴァイオリンソナタ第3番」は、作曲家自身が第2楽章のチェロ編曲を残していることでも知られますが、本録音ではイヴァン・スカナヴィによる全曲の編曲版を採用。第1楽章と第2楽章の間に短いカデンツァを挿入し、第2楽章の展開部には原曲のヴァイオリン譜にはない和声的な浮遊感をもたらす転調を追加するなど、チェロを単独の語り手として北欧の叙情性と形式美の対話を際立たせています。
ガーシュウィンのオペラ《ポーギーとベス》からの3曲は、オーケストラ・スコアを底本とし、声楽パートだけでなく器楽のオブリガートもチェロに担わせたヤシンとバティナの共同編曲です。「サマータイム」における黒人霊歌の要素、「そうとは限らない」の背後に潜むユダヤ教の詠唱(アドナイ・マーラーク旋法)の記憶、そして「あの人はもういない」でのブルースと悲劇的オペラのアリアの融合など、アメリカ南部の黒人コミュニティとユダヤ系移民のルーツが交錯するスコアの深層を解き明かしています。
チェロという楽器の音色的アイデンティティを保ちながら、歴史的記憶と多様なルーツを再発見する、室内楽ファンの知的探求心もくすぐる1枚です。
東京エムプラス
品番:C01157
レーベル:Da Vinci Classics
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2026年04月30日
《曲目》
モーリス・ラヴェル(1875-1937):
ヴァイオリンソナタ第1番 イ短調 M.12(イリヤ・ヤシンによるチェロとピアノ編)
2つのヘブライの歌 より 第1曲「カディッシュ」(イリヤ・ヤシンによるチェロとピアノ編)
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):
ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調 Op.45(イヴァン・スカナヴィによるチェロとピアノ編)
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):
オペラ《ポーギーとベス》より(イリヤ・ヤシン&ヤナ・バティナによるチェロとピアノ編)
・サマータイム
・そうとは限らない(It ain't necessarily so)
・あの人はもういない(My man's gone now)
《演奏》
イリヤ・ヤシン(チェロ/オノレ・デラゼ1850)
ヤナ・バティナ(ピアノ/スタインウェイ D-274)
《録音》
2025年2月、モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホール(ロシア)
Lost in Transcription – Sonatas and Songs in Transformation/Ilia Iashin
Barcode: 0746160919997