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知られざるスイスの交響曲、世界初録音!スイス・ルツェルン州のルスヴィルに生まれ、作曲家・ピアニスト・オルガニストとして活躍したヨーゼフ・ラウバー(1864-1952)は、フランク・マルタンの唯一の師として言及されることはあっても、作曲家としては見過ごされがちな存在でした。彼はチューリッヒ音楽院でブラームスの友人でもあったフリードリヒ・ヘーガーに、ミュンヘンとパリでラインベルガーやマスネに師事し、200を超える作品をほぼすべてのジャンルに遺しました。
指揮者カスパル・ツェーンダーはローザンヌ大学図書館の音楽アーカイヴでラウバーの6つの交響曲を発見し、本アルバムではそのうち第3番と第6番、さらに交響的組曲《アルプス》 を世界初録音で収録しています。 交響曲第3番と交響的組曲 《アルプス》 では、ラウバーが作曲技術、感情、エネルギーの面で見事なバランスを備えた熟練の筆致を示しており、特にブルックナーの没年にあたる1896年に書かれた第3番は、ロマン主義的熱情に満ちた交響的告白としての要素が凝縮された傑作です。
一方の 《アルプス》 では、スイスの民謡を意識的に引用し、終楽章では旧スイス国歌 《Rufst du, mein Vaterland》 を挿入することで、祖国の風景と精神性を描き出しています。交響曲第6番は2つの世界大戦を経た約50年後に書かれており(1949年にスイス著作権協会に登録)、ラウバーは新古典主義の新たな地平に慎重に足を踏み入れています。長い芸術人生をまるで映画音楽のように予想外の形で回顧する、深い内省と詩情に満ちた作品です。
東京エムプラス
品番:SF0008
レーベル:Schweizer Fonogramm
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2025年06月28日
《曲目》
ヨーゼフ・ラウバー(1864-1952):
交響曲第3番ロ短調(1896)
交響的組曲 《アルプス》(1896-97)
交響曲第6番ニ長調 ※全曲世界初録音
《演奏》
カスパル・ツェーンダー(指揮)
ビール・ゾロトゥルン交響楽団
《録音》
2020年12月、メニューイン・フォーラム(スイス、ベルン)
Joseph Lauber: Sinfonien Nr. 3 & 6 - Die Alpen/Sinfonie Orchester Biel Solothurn, Kaspar Zehnder
Barcode: 7629999872059