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スウェーデンのマーリン・ブルーマン(b.1975)が芸術監督に就任してから7年、オストロボスニア室内管弦楽団が、2022年に惜しまれつつ48歳の若さで亡くなったヤーッコ・クーシストへのトリビュートの気持ちもこめた、「感謝」と題するアルバムを作りました。
ヤーッコ・クーシスト《チェロ協奏曲》は、ラハティ交響楽団のコンサートマスターを長年つとめ、作曲と指揮も手がけた彼が、「伝説のチェリスト」アルト・ノラスのために書いた作品です。「テンポ・モデラート」の〈カデンツァ〉と「ヴィヴァーチェ」、「アンダンテ」、「アレグロ」の3楽章で構成。チェロのソロが、スネアドラムとヴィブラフォンを交互に演奏する打楽器と弦楽オーケストラをバックに演奏します。クーシストのシベリウスやラウタヴァーラたちへの親近感のうかがえる音楽です。
《ヴィーマ》は、クーシストが「三連作」として書いた『Play』の第3曲、弦楽四重奏のための《Play III》を弦楽オーケストラのために編曲して、新しいタイトルをつけた作品です。内省と瞑想、感情に訴えるメロディ、エネルギーの噴出と、さまざまな表情をもっています。
マッツ・ラーション・グーテはスウェーデンの作曲家。スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムやシベリウス・アカデミーのカレヴィ・アホたちに学びました。クリスチャン・リンドベリ、パーカッション・アンサンブル「クロウマータ」、BBC交響楽団をはじめとするオーケストラとコラボレーションを行い、ノルランド・オペラとヴェステロース・シンフォニエッタのコンポーザー・イン・レジデンスを務めました。イタリア語の曲名をもつ《Ringraziamenti(感謝)》は、ベートーヴェンの《弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132》の「神への聖なる感謝の歌」と題された第3楽章からインスピレーションを得て書かれました。オストロボスニア室内管弦楽団のための作品です。
サリー・ビーミッシュの《オーパス・カリフォルニア》もベートーヴェンの《弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4》を起点としています。ブロドスキー弦楽四重奏団の委嘱で作られ、ジャズと、その直接さが好きだと彼女のいう現代アメリカ音楽の語法を取り入れたスタイルを交えて書かれています。サンタクルーズの「ボードウォーク(遊歩道)」、サンフランシスコの「ゴールデンゲート」ブリッジ、「子守歌の前に見る夢」、サンタクルーズの「ナチュラルブリッジ」州立ビーチ。4曲すべて世界初録音の作品です。
東京エムプラス
品番:ABCD539
レーベル:Alba
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2026年11月10日
《曲目》
ヤーッコ・クーシスト(1974–2022):
1. ヴィーマ Op.27(弦楽オーケストラのための)(2011)
2-4. チェロ協奏曲 Op.38(弦楽オーケストラと打楽器のための)(2018–19)*
マッツ・ラーション・グーテ(b.1965)
5. Ringraziamenti(感謝)(弦楽オーケストラのための)(2022)
サリー・ビーミッシュ(b.1956)
6-9. オーパス・カリフォルニア(1999)
〔ボードウォーク、ゴールデンゲート、子守歌の前に見る夢、ナチュラルブリッジ〕
《演奏》
オストロボスニア室内管弦楽団
マーリン・ブルーマン(ヴァイオリン、リーダー)
ヤン=エーリク・グスタフソン(チェロ)*
《録音》
2026年5月5日-7日、スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
Ringraziamenti/Ostrobothnian Chamber Orchestra, Malin Broman, Jan-Erik Gustafsson
Barcode: 6429811265394