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珍しいエネスクのカデンツァを採用したブラームスのヴァイオリン協奏曲!
1986年ロンドン生まれの若きヴァイオリニスト、チャーリー・シームは3歳からヴァイオリンを始め、1998年から2004年までロンドンの王立音楽大学でイツァーク・ラシュコフスキに、2004年からはシュロモ・ミンツに師事。ロンドン響、ロッテルダム・フィル、ロイヤル・ フィルといった主要なオーケストラと共に、シャルル・デュトワ、エドワード・ガードナー、ズービン・メータ、ヤニック・ネゼ=セガン、ロジャー・ノリントンら数々の巨匠たちと共演を重ねています。
Signum Classicsからはピアニストのイタマール・ゴランとのデュオ・アルバムを2枚、オレグ・カエターニ&フィルハーモニア管とベートーヴェン のヴァイオリン協奏曲のアルバムをリリースし、いずれも高い評価を獲得してきました。再びカエターニ&フィルハーモニア管との共演が実現した今回取り上げたのはブラームスのヴァイオリン協奏曲。第1楽章のカデンツァをブラームス自身が書かなかったため、もっとも頻繁に演奏される初演者ヨアヒムによるものに始まり、アウアーやイザイ、クライスラー、20世紀に入ってからはハイフェッツやミルシテインなどあらゆる人物がカデンツァを書いており、その種類の多さでもよく知られています。
そんな中今回シームが採用したのはメニューインにも支持されていたというジョルジュ・エネスクによる珍しいカデンツァ。用意した楽譜はエネスクが1946年5月にモスクワでオイストラフのために書いた自筆譜を音楽学者、ジャーナリストのアナ=アレクサンドラ・フォン・ビューローと作曲家、指揮者であるフランク・ヘッケルが2021年に起こした版が使用されており、このヴァージョンによるものはこれが世界初録音となります。
東京エムプラス
品番:SIGCD936
レーベル:Signum
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2025年08月01日
《曲目》
ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77(カデンツァ:ジョルジュ・エネスク)
エネスク:
バラード Op.4a
アリアとスケルツィーノ
《演奏》
チャーリー・シーム(ヴァイオリン)
フィルハーモニア 管弦楽団
オレグ・カエターニ(指揮)
《録音》
2024年8月27日-28日、フェアフィールド・ホールズ(クロイドン、イギリス)
Brahms & Enescu/Charlie Siem, Philharmonia Orchestra, Oleg Caetani
Barcode: 635212093627