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20世紀のドイツで美術や工芸、建築に多大な影響を与えた“バウハウス”のデッサウへの移転100周年を記念し制作されたプロジェクト。 ムソルグスキーの「展覧会の絵」とバウハウスの繋がりとは?
20世紀前半のドイツにおいて美術や工芸、建築の総合的な教育と、わずか14年間の活動ながらその後のデザインの潮流に決定的な影響を与える運動を行った“バウハウス”。1919年にヴァイマールに設立された後、1925年にデッサウに移転されてから100周年を迎えたことを記念し、デッサウのアンハルト劇場で活動し、2016/17シーズンには創立250周年を祝った歴史ある名門オーケストラ、デッサウ・アンハルト・フィルハーモニー管弦楽団が1枚のアルバムを制作しました。
この企画で取り上げるのはドイツの作曲家、トーマス・ブッフホルツ(b.1961)の「ファイニンガー・フラクタル」とムソルグスキー(ラヴェル編)の「展覧会の絵」。「ファイニンガー・フラクタル」はバウハウスで教鞭をとり、後述のカンディンスキーとも並んで称される画家、ライオネル・ファイニンガーが絵画制作の傍ら独学で作曲したフーガを素材にし、12曲からなる管弦楽作品に再構築したもの。画家としての造形感覚が反映された独自の構造を持ったフーガに、ブッフホルツの手によって新たな命が吹き込まれます。一方の「展覧会の絵」は、やはりバウハウスの教壇に立った、抽象絵画の先駆者とされている著名な画家ワシリー・カンディンスキーの舞台演出によって、1928年にデッサウのフリードリヒ劇場で上演されたという所縁を持っています。音楽と美術、そして歴史が幾重にも交差したデッサウの街で、バウハウスと音楽がどのように関わり合ったのかを現代に示す好企画です。
東京エムプラス
品番:GEN25942
レーベル:Genuin
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2025年10月10日
《曲目》
トーマス・ブッフホルツ(b.1961):
ファイニンガー・フラクタル(大管弦楽のための)(2018)
ムソルグスキー(ラヴェル編):
展覧会の絵
《演奏》
デッサウ・アンハルト・フィルハーモニー管弦楽団
マルクス・L.フランク(指揮)
《録音》
2024年11月25日-27日、ツェルプスト市民会館 カタリーナ・ザール(ドイツ)
Musik aus der Bauhausstadt Dessau/Anhaltische Philharmonie Dessau, Markus L. Frank
Barcode: 4260036259421