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ヘルシンキ室内合唱団の最新アルバム。生態系バランス、自然の自律性、精神性という人間の普遍的、内面的な感覚の重層的な構造を探る合唱作品を歌っています。
ヨエル・ヤルヴェンタウスタの《やがて静かな雨が降る》は、サラ・ティーズデールが第一次世界大戦中の1918年に発表した詩に作曲されたアカペラ合唱曲です。「人間という存在がどうあれ自然は繁茂する」のメッセージが託され、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの聖歌《いと気高き緑よ》が引用されています。ジョナサン・ハーヴィの《マライ》は、ラテン語の「マリアの賛歌」やリタニア、サンスクリット語の祈りをテキストに使い、聖母マリアと仏教の女神ヴァラーヒーという神聖な女性的存在への賛歌として作曲されました。
スウェーデン系フィンランドのエーリク・ベリマンは、ロマンティックなスタイルから出発し、1940年代後期からモダニズムの手法による作品を積極的に手がけ、フィンランド音楽の発展に大きく貢献しました。合唱指揮者としても活躍、このジャンルに優れた作品を多く残しました。
《田舎の集落》は、フィンランド系スウェーデンの作家ラーシュ・フルデーン(1926–2016)が田舎暮らしを活き活きとユーモラスに描いたリブレットによる作品です。偶然性の技法と、木のスプーンやソースパンやミルクピッチャーといった農家の道具の音を真似る「オノマトペ」を活用。ナレーションによる6つの「クロニクル」と、合唱と独唱による〈かもめたちの歌〉など6曲で構成されています。
アルマ・ポユスティのナレーション。フィンランド国立オペラの歌手がふたり、ヘルシンキ室内合唱団のメンバーでもあるノルウェー出身のソプラノのリンネア・スンフェール・キャサリと現代音楽を得意とするサンポ・ハーパニエミ。ヘルシンキ大聖堂の聖歌隊「カントレス・ミノレス」のふたりのソリストと、ウーシンタ・アンサンブルがセッションに参加しました。
『エーリク・ベリマン 合唱作品集 1936年-2000年』(BIS2252)のあと、『呪文』(ABCD300)や『アンティ・アウヴィネン、サンポ・ハーパマキの合唱作品』(ABCD457)といったAlbaレーベルのアルバムにつづく録音です。
東京エムプラス
品番:ABCD606
レーベル:Alba
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2026年11月20日
《曲目》
ヨエル・ヤルヴェンタウスタ(b.1995):
やがて静かな雨が降る(2022)
ジョナサン・ハーヴィ(1939–2012):
マライ(1999)
エーリク・ベリマン(1911–2006):
田舎の集落(1985)
〔クロニクル I
かもめたちの歌
クロニクル II
夏至祭の歌
クロニクル III
おじいちゃんの屋根裏部屋
クロニクル IV
ブギーマン
クロニクル V
冬
クロニクル VI
春〕
《演奏》
ヘルシンキ室内合唱団、ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)
アルマ・ポユスティ(ナレーション)
リンネア・スンフェール・キャサリ(ソプラノ)
サンポ・ハーパニエミ(バリトン)
ウッコ・アホネン(童声ソロ)
エーロ・ピュルッコネン(童声ソロ)
カントレス・ミノレス、ハンヌ・ノルヤネン(合唱指揮)
ウーシンタ・アンサンブル
《録音》
2022年2月13日-15日、メイラハティ教会&2023年6月12日、ヤルヴェンパー教会(フィンランド)
There will come soft rains/Helsinki Chamber Choir
Barcode: 6429811264281