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”赤毛の司祭の申し子”エイドリアン・チャンドラーとラ・セレニッシマが、国境を超えて広まったバロック音楽を探求する。 リコーダー協奏曲 RV442の未完成緩徐楽章を補筆完成!
英国屈指のバロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーによって1994年に創設されたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ。”赤毛の司祭”ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、これまで2度のグラモフォン賞に輝いています(「セレニッシマ」は、「晴朗きわまるところ」という意味の、ヴェネツィアの別称)。
チャンドラー&ラ・セレニッシマのSignum Recordsからの11枚目となるアルバム「クロッシング・ボーダーズ(国境を超えて)」では、ヴィヴァルディ、テレマン、ジーバー、デュランテ、ブレシャネッロらが、イタリア、ドイツ、フランス、そしてその他のヨーロッパ諸国の「国境を超える」中で、スタイルがどのように変化し発展してきたかを探求する、ラ・セレニッシマらしいコンセプト。 また、フルート協奏曲版でも知られるリコーダー協奏曲 ヘ長調 RV422は、トリノ国立図書館に現存する自筆譜から、放棄された未完成の緩徐楽章をチャンドラーが補筆完成させたものが、ボーナス・トラックのように最後に併録されています。
ラ・セレニッシマの初期の録音からともに活動する他、ガブリエリ・コンソート、キングズ・コンソート、フィオーリ・ムジカーリ、フロリレジウム、ハノーファー・バンド等、英国の一流古楽アンサンブルで演奏してきたフルート奏者ケイティ・バーチャーと、2019年にリコーダー奏者協会/MOECKコンクールで第1位受賞し、ラ・セレニッシマやイングリッシュ・コンサートと共演、英タイムズ紙からは「カリスマ的ヴィルトゥオーゾ」と称された気鋭リコーダー奏者、タベア・デブスのソロにも注目です。
東京エムプラス
品番:SIGCD918
レーベル:Signum
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2025年06月10日
《曲目》
ゲオルク・フィリップ・テレマン:
フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 TWV51:D2
イグナツィオ・ジーバー(c.1680-1761):
リコーダーと通奏低音のためのソナタ第8番 ト短調
フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755)(?):
ジガ
アントニオ・ヴィヴァルディ:
リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV442
テレマン:
フルート、ヴィオラ・ダモーレと通奏低音のためのトリオ ニ長調 TWV42:D15
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(c.1690-1758):
2本のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲第1番 変ホ長調
テレマン:
フルート、リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 TWV52:e1
ヴィヴァルディ:
リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TV442より 「ラルドとカンタービレ」(エイドリアン・チャンドラーの補筆完成によるオリジナルの緩徐楽章)
《演奏》
ラ・セレニッシマ
エイドリアン・チャンドラー(指揮、ヴァイオリン)
ケイティ・バーチャー(フルート)
タベア・デブス(リコーダー)
《録音》
2023年10月22日-25日、シダーズ・ホール(イギリス)
Crossing Borders/La Serenissima, Adrian Chandler
Barcode: 635212091821