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ターナーの水彩画を思わせるアイルランドの風景 ―― 。
イギリス音楽近代化への道筋をつけた作曲家の一人として、重要な役割を果たしたスタンフォードの作品集。作曲をドイツ留学で身につけた彼は、故郷アイルランドの旋律を積極的に作品に取り込むなど、独自の民族楽派的な作風を確立した。スタンフォードはヴァイオリンの名手としても知られていた。彼が特に影響を受けたヴァイオリニストは名手ヨアヒムであり、《組曲》はそのヨアヒムに敬意を表した曲。初演も1889年にヨアヒム自身によっておこなわれている。《ヴァイオリン協奏曲》は1899年に作曲、親友のヴァイオリニスト、E・F・アルボスに捧げられており、初演もアルボスが弾いている。その後、クライスラーも取り上げた記録が残っている。それが近年ほとんど顧みられることがなかったのは、ブライトコプフ＆ヘルテルに預けられた楽譜が未出版のままだったからであり、イギリス王立音楽院による再出版と時を同じくしてリリースされたこの録音は、事実上の「再・初演」といっていい。アンソニー・マーウッドはイギリス最高のヴァイオリニストの一人。フロレスタン・トリオのメンバーでもある。品番：CDA67208
レーベル：Hyperion
フォーマット：1枚組 CD
発売日：2000年12月上旬
《曲目》
スタンフォード：
ヴァイオリンと管弦楽のための組曲 Op.32
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.74
《演奏》
アンソニー・マーウッド(ヴァイオリン)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
《録音》
2000年6月26日－27日、グレイフライアーズ教会（エジンバラ）
エグゼクティヴ・プロデューサー：エドワード・ペリー、サイモン・ペリー
レコーディング・プロデューサー：アンドルー・キーナー
レコーディング・エンジニア：トニー・フォークナー
The Romantic Violin Concerto, Vol. 2 - Stanford
Anthony Marwood (violin), BBC Scottish Symphony Orchestra, Martyn Brabbins (conductor)
Barcode: 034571172088